日本人の1ヵ月の読書数は文化庁が2019年に実施した調査によると「1,2冊」が37.6%、「3,4冊」が8.6%、「5,6冊」が3.2%、「7冊以上」が3.2%、そして驚くべき事に1冊も読まないという人が47.3%もいたと言うことです。
かく言う私も実は数年前まで年に数冊しか本を読まなかったのですが、今では月に7〜10冊ほど読むようになりました。読書をするといろいろなメリットがあり、「知識が増える」「問題解決・軽減」「ストレス軽減」や他にも「想像力や思考力が高まる」「漢字に強くなる(特に読み)」「スキマ時間にできる」など良いこと尽くしです。
「知識が増える」はただ単に本を読み終えても日数が経つと忘れてしまいます。アウトプットすることによって知識が定着していきますので、せっかく本を読んだならば何らかの形でアウトプットすることをお勧めします。「ブログを書く」という行為もアウトプットなので読書だけで終わらせるよりは知識が定着するでしょう。
ここで1つの参考例としてアメリカ国立訓練研究所によるアウトプットの効果を示した「ラーニングピラミッド」という、学習方法と平均学習定着率の関係を示したデータがあります。
- 講義 5%
- 読書 10%
- 視聴覚 20%
- デモンストレーション 30%
- グループ討論 50%
- 自ら体験する 75%
- 人に教える 90%
以上のように普通に本を読んだだけでは10%しか学習が定着せず、更に「人に教える」ことによって90%も定着率が見込めるということです。特にその中でも「グループ討論」「自ら体験する」「人に教える」を総称してアクティブラーニングといい、自ら能動的に学ぶことが注目されています。一方、従来の受動的な学習方法をパッシブラーニングといいます。「YouTube」でアウトプットするという行為もアクティブラーニングの1つである「人に教える」と同様の知識の定着率が見込めるのではないでしょうか。
そして「知識の定着」にしてもそれだけではもったいない。資格や検定に合格する、受験に合格するのが目的であれば「知識の定着」で終わらしても良いのかもしれません。また、小説など楽しむのが目的であれば「知識の定着」すら必要ないのかもしれません。ただ、何か目的があって本を読むのであれば、それを実践できることなら試してみる。その方法は効果があるのか、そして自分に合っているのか、実際に自分で検証してみるとより一層深みが出てくるでしょう。
「問題解決・軽減」は悩んでることに関連する本を読めば問題の9割は解決し、そして、たとえ解決できなくともその本を読むだけで悩みが軽減するということです。人間の悩みというものは歴史を振り返っても同じような問題の繰り返しです。大抵のことは今まで出版された数多くの本によって解決策が出ています。
「ストレス軽減」は本を読むとストレスの68%も軽減されると言われています。これはイギリスのサセックス大学のストレス解消についての研究で心拍数や筋肉弛緩による検証の結果、以下のようになりました。
- 読書 68%
- 音楽試聴 61%
- コーヒー 54%
- 散歩 43%
- テレビゲーム 21%
そして静かな場所であれば何と6分間の読書で3分の2以上のストレス軽減がされるというわけです。(このデータについては出所がはっきりしていないとう話もありますが、実際に私の経験に基づくといろいろな方法を試した結果、読書が1番だと思っています。この件については後日お話ししていきたいと思います。)
その他にも1日30分以上の読書で死亡率が約20%減少するというデータもあります。また、年収と読書量との関連データでは年収が高い人の方が読書量が多いという結果もあます。
このようなデータからも読書に対して1人でも多く、そして1冊でも多く本を読んでいただいて、その結果、多くの人が豊かな人生を送ってほしいと願い、そのために読書ってこんなに楽しいものだと思っていただけるような本を今後は紹介していきたいと思います。